ユニオンJFCスポーツ少年団

ユベントスコーチブログ  J’s Voice!

2013年11月18日

J’s Voice

NPO法人ユニオンスポーツクラブ ユベントスJFCスポーツ少年団(以下ユベントス)コーチの勝手につぶやくブログです!お時間があるときに気楽にお読みください!

 voice no.053    ミスリード  2013年11月18日

 一昨日のことですが今期初めての1年生から6年生まで全学年が桶川東小学校で練習を行いました。当初は13時から1・2・3年生で15時から4・5・6年生という予定が組まれていましたがその日の指導には自分と智コーチのみが当たると言うことでいろいろと考えて13時から1・3・4・6年生で15時から年長・2・5年生という分け方にしました。なぜ分け方を変えたかと言えば、まず低学年と高学年で分けると人数が低学年の方が大幅に多くなってしまうため人数をそろえると言う狙い、そして一番の狙いとしては学年を混ぜて練習を行うことで普段とは違う環境で、違う見方でサッカーに向き合って欲しかったからです。練習は全員で同じ練習に取り組みました。前半(13時~)と後半(15時~)でも全く同じ流れで練習をしました。結果から見れば前半は6年生が中心となり後半は5年生が中心と必然的になりますが練習の雰囲気、練習の進み方と全く違ったものになりました。
 練習の始めに、『
とにかく1年生(年長さん)がこの練習が終わって、6年生(5年生)と練習が出来て良かったという感想が自然に出たらこの練習は成功だよ』とこの練習の意味を説明しました。
 複数の学年で集まりましたが人数と言えば前半が36名(+1名後から参加)、後半がなんと36名(+1名後から参加)と全く同じ人数でした。学校の行事や家の用事や風邪などで数名の休みが出ましたが偶然にも全く同じ人数となり、後半の練習始めに人数を数えた時にびっくりしました。
 練習が始まると全体を4の番号で4グループに分けて時間を決めてそれぞれのグループで準備運動をするように指示をして様子を見守りました。6年生が中心となる前半では各グループが2対2などを中心にゲームを行っていました。人数を考えずに1コートで行っているので2コートにすればもっと効率よく出来るよとアドバイスをするとすぐにコートを増やして取り組んでいました。その後はさらにグループを細かく分けて12グループ作ってゲームを中心に取り組みました。3年生が6年生にどんどんぶつかっていってゲームはとても良い感じでした。時間があっという間に過ぎて終わりの時間になりましたが1年生に感想を聞くと『6年生はすごかった』と1人目の選手が言うと後の選手ものきなみ『6年生はうまかった、すごかった』という感想が多く聞かれました。そして3年生に感想を聞くと1人目の選手が『6年生はそんなに強くなかった』という感想でした。続いて3年生に話を聞くと6年生はすごくないという感想が多く聞かれました。完全に1人目の意見に自分の意見が流されてしまっています。おそらく3年生の1人目が6年生がすごいという感想を言えば、後の選手ものきなみ、すごいという感想を言ったと思います。人と違う意見を言わないと言う傾向がいつも見られます。人と違う意見を堂々と言えるようになって欲しいと思いながら前半の練習は終わりました。
 そして5年生が中心となった後半戦が始まりました。同じように4グループに分けて準備運動をするように指示をしましたが4グループに分ける時点で人数が目茶苦茶です。5年生が低学年のことを全く見ていないので人数がバラバラになっていました。そして、取り組む雰囲気を見ると、どのグループもダラダラしている感じです。そんな中で正面パスの練習をしているグループがあるのでもう一つボールを持ってきて2つに分けて行った方がたくさんボールが触れるよとアドバイスをしますが全く分かれるそぶりなく、さらに様子を見ていると自分が話しかけた選手が他の選手に何か話をして結局その練習をやめてしまいました。あまりに全体の雰囲気が悪かったので時間を早く切り上げてまた12グループに分けて少人数でスローインの練習を10分間するように指示をしました。最初に始めたグループの練習開始時にストップウォッチを押しましたが5分を経過した時点でまだ何もしていないグループがあります。しかも5年生のキャプテンのグループです。自分はそのキャプテンの所に行って『積極的に練習が出来ないならやらなくていいから、自分でボールでも蹴っていた方が良いよ。その方が君のためにもなるよ。』という話をしました。するとキャプテンは『やります』の一言です。練習を『やろう』と声をかけて『やらない』のに決まって『やらなくて良いよ』と伝えると『やる』と言い他の選手と違う内容を指示すると頑なに拒否します。自分は怒っている訳ではなくて自分から練習に向かえないなら自分がやりたいことをやって良いと言っても『やります』の一言で泣き出してしまいました。5年生は全体的にやらされている感じが出ていて後輩の面倒を見るなんてレベルではありません。つくづく昨年の1年間指導していた自分の指導の在り方が問題だったと反省しています。
 また、前半と後半で一番違いが出た点は12グループに分かれた時にグループで5分間リフティングを行いその回数でグループの1位から12位までを決める時に出ました。1分間で順位ごとにならぶぞと声をかけて始めさせますが、6年生のグループは6年生が大きな声で『○○回』と声を掛け合い、大体のグループに分かれて1分で何とか分かれることが出来ました。5年生のグループはとりあえず代表が丸くなりしばらくして1分間終了です。結局後半の練習は、前半と比べて二つぐらい練習が少なくなってしまいました。
 しかし、最後に年長さんに感想を聞くと『楽しかった』と無理矢理感はありましたが感想を言ってくれました。2年生には感想を言いたい人と聞くと数名が手を挙げてくれて積極的に感想を言ってくれます。じゃあ、5年生も自分で言いたい人と聞いてみると1人山本君が手を挙げて感想を言ってくれました。絶対に誰も手を挙げないと思っていたのでとてもうれしく思います。そして5年生にも積極的に声をかけてくれている選手もいました。その選手がきっと周りの選手を変えてくれると信じています。
 学年を混ぜて練習は初めてでしたが今後も取り組めればよいと思います。そこで高学年にやさしくしてもらった選手は自然に自分が高学年になった時に低学年にやさしく出来ると思います。

写真は一昨日の物と先週のチベッタとの練習試合(4・5年生)の物です。

 


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