ユニオンJFCスポーツ少年団

ユベントスコーチブログ  J’s Voice!

2014年08月26日

J’s Voice

NPO法人ユニオンスポーツクラブ ユベントスJFCスポーツ少年団(以下ユベントス)コーチの勝手につぶやくブログです!お時間があるときに気楽にお読みください!

 voice no.090   合宿~宮里招待~レッズ戦観戦リポ 2014年8月26日

 始まったばかりと思った夏休みも終盤を迎えました。久しぶりにPCに向かう時間が出来ましたので夏休みの行事の報告をしたいと思います。ユベントスの活動では8/7~9の合宿、8/16.17のFC宮里記念招待試合がありました。合宿では一番心配していた気候も昨年ほどではなく、しっかりと全学年練習に取り組めました。自分は3・4年生を担当し、3日間を通して同じことを言い続けました。それは、「仲間を助けろ」ということです。
上三川遠征での試合を見てどの学年にも共通して攻撃でも守備でもサポートの意識が低く感じました。仲間を助けるために動くという本当にサッカーの基本中の基本の動きを徹底的に取り組みました。最終日には紅白戦を行いましたのでどのくらい理解が進んでいるか楽しみに見ていましたが自分の予想よりも理解している選手が多かったと感じました。夏休み明けの試合にどのくらいサポートの意識が残っているのかが問題ですがサッカーの基本なのでユベントス全体でしっかりと理解を進めて行きたいと思います。

 そして、8/16.17の土日には沖縄からFC宮里を迎えての招待試合が行われました。毎年、酷暑との戦いで沖縄から来ている宮里の選手が暑さに根を上げるような大会でしたが今年は一転、とても涼しく、高原で試合をしているかの陽気でした。会場は上尾市運動公園の補助グランドで前日に芝をかっていたのでグランドの状態はとても良いものでした。この大会は11人制ということでしたがタッチラインが72mしか取れなかったので6年生の試合としてはスペースがなく、普段からダイレクトの習慣がないチームはボールがすぐにつまってしまう状況でした。その中でも優勝した、北本キッカーズ、富士見②の選手の中には密集でもボールを動かせる選手がいて見ごたえがありましたし、中でも3位となった芝南の選手はDFに寄せられた時のダイレクトプレーに一日の長がありました。日頃からの鍛錬の成果だと思います。また、FC宮里の選手もしっかりと頭を上げてボールをつないでいて驚きました。2日間共に涼しく、2日目はこの時期で給水タイムを無しに試合が出来たことが本当に奇跡的でした。18日は一転猛暑が戻りましたので本当に大会に最適な2日間だったと思います。

 自分は16日の夜にFC宮里の選手を連れて、さいたまスタジアムで行われた浦和レッズ対サンフレッチェ広島の試合を観戦に行ってきました。Jリーグの試合を見るのは本当に久しぶりでした。レッズサポーターは、大きな旗や鳴り物類は使用していません(人種差別問題で使用禁止になっているのか?)でしたがとても大きな声で試合を盛り上げていました。応援の迫力はありましたが試合はお互いに攻め込まない展開で結果的に、1-0で浦和が勝利し浦和シュート7本、広島シュート4本という内容でした。これから自分の主観がかなり入ったマッチレビューを書きます。とにかく、これで良いのかJリーグといいたい試合内容でした。これが負けたら終わりのカップ戦の試合だったり、ワールドカップの決勝トーナメントだったらまだしも、終盤でもない国内リーグの試合での内容だったら正直Jリーグに新しいファンは付かないと感じました。
 広島は、3バックということでしたが開始直後から終了時まで一貫して3バックの横にサイドハーフがもどり、5バックの状態で戦っていました。先取点を取られてからも終始、そのバランスは崩さなかったです。その5人の前に、MFの4人が2列目を構成し、1トップの選手はハーフウェイラインから前には絶対にプレスに行かない状態で浦和の攻撃を待ち構えています。対する浦和も全く同じように3バックの横にサイドハーフが戻り5バック状態です。MFのバランスは広島とは若干違いましたが似たようなスタイルでお互いに牽制している状態で終始試合は進みます。まあ、監督から選手まで浦和には元広島の選手が目白押しですから仕方がないとも言えますがお互いにリスクをかけずに攻めるので中々シュートまで到達しません。そんな中で久しぶりに入った縦パスを受ける時にもらったFKから浦和が得点を上げました。これで試合が動き出すかと思いましたが広島は一切守り方を代えずに試合は進みます。ハーフタイムにはハイライトが出ましたが何と得点の入ったFKからの阿部の得点シーンのみでした。それはそのはずその他に決定機と呼べるチャンスは自分の記憶では1本もありませんでした。余談ですがハーフタイムに花火が打ち上げられましたが会場のどこからもほとんどその様子は見えずに花火が終わると浦和のサポーターから軽いブーイングが出ていました。結構、良い感じの花火だったのでなんとも残念な演出でした。自分は最上段の席だったので壁から顔を出して一部分は見れました。上がった位置からするとスタジアムの外に出ない限り見れない感じでしたね。もっと考えろレッズフロント!!!
 後半も全く同じように試合は進み、後半両チーム最初の梅崎のミドルシュートを打ったのは15分過ぎですから、本当に両サポーターは我慢強いと思います。槙野が広島に前に出て来いというゼスチャーをしていましたがホームゲームの浦和が引いた相手にも果敢に人数をかけて崩しに行く姿の方が必要だった気がします。それでカウンターを食って昨年の終盤のように失点を重ねるのを怖がってはホームのチームとしては駄目でしょう!もっとリスクにチャレンジして行く姿も見たかったですね。対する2年連続優勝中のチャンピオン広島が前に出て行ってこの試合唯一の決定機が訪れたのは後半ロスタイムのみですから、Jリーグから広島の戦い方に指導がいってもいいんじゃないでしょうか?単純にもっとシュートを打てと・・・。ナビスコのレギュラーを出さなくてはいけないなんて、ナンセンスなルールばかり作って肝心の質の向上には取り組まないのかと声を大にして言いたいです。
 結果的には前半の1点を守りきって浦和が勝ち、会場は盛り上がっていましたが、本当にこれで良いのかと疑問が残る戦い方でした。確かにお互いに負けたくないという気持ちが見えて緊張感のある試合とも言えると思いますし、広島の5枚のDFと4枚のMFのブロックは本当にきれいに整っていて浦和の縦パスが入ると広島のラインが一気に収縮し、ボールをはじき出すとまた均等にバランスを取るという人の動きの美しさは自分は感じました。ただ、自分の前で観戦していた親子連れ(父・母・長男・妹)の様子を見ているとお父さんと長男は試合を見ていましたがお母さんは試合を通してずーっと携帯を持ちラインをしていました。妹もお母さんのラインを見ていたり、お母さんに写真を撮ってもらったりと全然試合を見ていません。面白いはずであるサッカーのライブがラインに負けてしまっています。しっかりとグランドに目を向けたのが得点のシーンと後半にあった浦和の選手がGKをかわして会場が沸いた時だけでした。そのプレーを見て、お母さんと妹がにっこりしたのを印象的に覚えています。こんなシーンが多くあればとても良いのになと思います。選手も監督もプロ何ですからサポーター(客)のことを考えた試合をする必要があると思います。同じに日に行われた川崎F対セレッソ大阪が5-4という試合で川崎シュート22本、セレッソ・ショート11本ですから、浦和戦の3倍のシュートが見れたことになります。実際に会場に足を運んだサッカーにあまり興味のない人がまた試合を見に来たいと思うのはどちらの試合なんでしょうか?結果が0-0でもお互いに攻め合った試合ならば満足のいく試合もありますがこの試合は無駄な横パスが多すぎて日本代表のつまらない試合を見ているようでした。確かにJリーグにも順位によって賞金が多くなったりACLの出場権が得られたりと勝つためにリスクを犯さない戦いが必要なことは理解できます。ただ、日本人にとってのサッカーはまだ生活の一部や文化というレベルには到底なく、エンターテイメントの一部でしかありません。Jリーグ全体で意思の統一を図って、お金を払って見てもらうのがプロですからプロらしい子供や初心者にとって魅力的なプレーをどんどん見せて欲しいと思います。

 そこで、再度Jリーグに注文です。JFAが子供たちのサッカーが11対11より、8対8だとペナルティーエリアに入るチャンスや1対1の突破のチャンスが増えるということで全国大会を8人制に変えたのですから、Jリーグでもぜひ8人制をやってください。浦和対広島戦90分間でペナルティーエリアに入ったのも1対1の仕掛けが見られたのも数回でしたよ。前に提案したように試合後にエキストラマッチとして、15分~20分のゲームをやるか、同点の場合や僅差の場合のみでも構いませんが後半の15分から各チーム一人ずつ退場して10人対10人へ、後半30分でさらに一人ずつ退場し9人対9人へ、後半40分で8人対8人となるなんていうのも良いと思います。Jリーグスタートの世界初の取り組みで世界に向けてもアピール出来ますし、宮里の指導者の方もJリーガーによる8人制の試合を率直に見てみたいと言っていました。また、選手の交代枠を3人で使い切りではなく、何度も出入りが出来て回数で10回ぐらいに大幅に増やしてはどうかと思います。それを感じたのは浦和の最後の交代枠で出てきた若い関根貴大選手が無謀とも思われるドリブルでガンガンしかけてきたからです。大きなチャンスを作れませんでしたがそれまで横パスやバックパスで無難にプレーしていた選手に比べたら断然面白く感じました。彼の出場時間帯を見るとたいていが後半の最後の方の投入となっていて最後の切り札で流れを変えたいときに起用されていると思います。これが交代枠が緩和されて前半の最後と後半の最後に投入ということになれば見せ場が増えるし疲れが見える前半の時間帯でガンガンドリブルかましたら絶対に面白いと思います。主力のベテランを開始15分と後半15分に出すなど戦略面でも大きな変化があるはずです。そうすると終了間際の時間稼ぎ(実際はロスタイムになる)で交代が増えるという意見もありそうですがそれはJリーグ全体で何のためのプロ組織なのかを徹底的に話をしてモラルさえもてば問題ないと思います。

 サッカーはイギリス発祥でJリーグもヨーロッパリーグのやり方を見習っていると思いますがヨーロッパ人のサッカーの位置づけに日本人のサッカーの位置づけが追いつくこと一生ありえないので、エンターテイメントに徹しているアメリカのスポーツのやり方をどんどん取り入れるべきです。規制のルールに縛られずにサッカーをいかにして面白いものとして客に伝えるのかJリーグ全体で真摯に取り組まないとサッカーの発展はないと思います。NBAを見るとあれだけ観客を集めて盛り上がっているのに毎年少しずつルールが変わっています。国際ルールとは全然違いますが、それはいかにして観客にとってバスケが面白くなるかを考えた変更です。Jリーグでも、ブラジルワールドカップで取り入れられたゴールラインテクノロジーにプラスして、ゴールにつながるファールやオフサイドに対するビデオ判定の適応などFIFAよりも先にどんどん日本から取り組むべきだと思います。ワールドカップ開幕戦の西村主審のPKの判定が問題になっていましたが映像技術が上がってスローで選手の表情やしぐさが鮮明に映し出される中で一瞬で意図したファールかどうかを完璧に人間が見極められるわけがありません。後からスローでみて誤審かなと思いましたが流れの中では全く分かりませんでした。テニス※1やMLB※2のチャレンジのようにPKにつがるファールに関して一定の基準を設けたビデオ判定があれば、あの開幕戦のプレーはフレッジのダイビングと判定され、ロッベンのPKもなくなったかも知れません。サッカーと同じくらい歴史の古いテニスでさえビデオ判定を採用している時代ですからサッカー界は保守的といわざるを得ません。テニスのチャレンジを調べていたら日本の国技である相撲には1969年5月場所からビデオ判定が導入されているではないですか、個人の競技と団体競技に違いがあり、特にサッカーは流れが連続している競技なのでビデオ判定がいれずらいという批判がありますが90分のうち実質のプレイ時間は60分程度で残りの30分は試合をしていない時間なのでいくらでも工夫次第で判定を待っている時間に作戦会議をしたり、何らかの演出を入れたり、全然盛り上げる要素に出来ると思います。肉眼でオフサイドの判定がビデオ判定でオンサイドでゴールが認めらるようになればギリギリの攻防が増えると思います。やって見たらさらに良い面が出るかもしれません。どうか、2ステージ制という狂った改革ではなくてもっとサッカーを面白くなるような改革をして欲しいと節に願います。最後にさいスタで本当にプロと呼べたのはレッズサポーターだけだと思います。声だけで素晴らしい雰囲気を作っていましたし、その空気だけでサッカーを魅力的と感じたお客さんも多いと思います。浦和の幹部はサポーターからお金をもらうのではなく払わないといけないのではと感じた久しぶりのJリーグ観戦でした。※このコメントを打ち込んだ後の8/23の試合では、浦和はFC東京に4-4の試合をしただって!?どうか、マスコミの皆さん4失点よりも4得点を褒めた報道をして下さい!久しぶりの長文になりましたがお付き合い頂いた方はありがとうございました^^2学期も何とか毎週アップ出来るようにがんばります!

※1 テニスのチャレンジについて
テニスでは、コートの周囲に10台のカメラを設置し、結果は2-3秒以内に画面に表示される。コート上でボールが接地した位置とラインの関係を判定したり、プレーヤーが打球をした時のボールの位置、あるいはサーブの時などのボールの軌道やコートに接地した位置を記録し、それらの統計を表示するといった利用がなされる。テニスでは、本システムを利用して審判の判定に異議を申し立てることを「チャレンジ」(challenge) と呼ぶ。選手は1セットにつき3回までチャレンジを行う権利を持つ。チャレンジにより、ボールの軌道、接地箇所、および判定結果が場内のスクリーンに映され、またテレビなどの放送でも利用される。システムの判定結果が選手の判断通り審判と異なっていた場合は、チャレンジを行える回数が保持され、審判の判定通りであった場合は回数が1回減る。2005年10月、国際テニス連盟が本システムを導入することを承認。

※2 MLBのチャレンジについて
2008年からホームランの判定のみに採用。2014年からは拡大されチャレンジ方式が採用された。監督には試合開始から6回までに1度、7回から試合終了までに2度、判定に異議を申し立てビデオ判定を要求できる権利が与えられる(異議申し立てが認められた場合は最高2回までを上限として、再びチャレンジ権利を得ることができる)。ボール、ストライクの判定は対象にならない。

 


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